夢小説アドカレの9日目の記事です。
夢小説 Advent Calendar 2023 - Adventar
夢小説には宗派がいくつかあるけど、ここで話す夢小説は自分あるいは特定フォロワーを物語に登場させて好きなキャラクターと触れ合う作品群を指すよ。
夢小説アドカレに参加しておいてなんなのだけど、私は夢小説を書かない。小説は書くものの、私の創作は基本的にCP厨で夢厨的な素養がかなり低いのだ。
と、ずっと思っていたものの、このへんの感覚を外に向けて言語化したことなかったなと思ったので書いてみることにした。
私はいくつかのコミュニティに所属している。(1対1の関係をひたすら増やしてく感じで友人と付き合っているつもりなので、コミュニティに所属って言い方があんまり気に食わないんだけど、暫定的にそう言っておく)
その中の女性向けでCP厨素養の強い友人間で、自分達をベースにした創作で盛り上がることがある。
フォロワー男体化BLである。
待って、ブラウザバックしないで、夢小説の話もちゃんとします、待って。一旦聞いて。
例えば、カラータイルが流行ってた時の通話のルーム名の「カラータイル部」からホビーアニメ世界が展開される、みたいな感じだ。私が「通話してないけど、一人でカラータイルやってるからライバル校所属の気分でいる」みたいなことを言うと設定が反映される。
他には自分達がVtuberになったら、今の会話ってファンからこう語られるんじゃない?とか、自分たちのカップリング創作はどのくらいの規模になってどういうものが書かれるかとか。ソシャゲになったらこんなボイスを言いたいとか、この口癖がやられボイスになるんじゃないかとか。
で、そこで行われている遊びは、このアドカレに参加してるあたりの人達のやってる夢小説はまたちょっと毛色が違うな、と思う。
フォロワー男体化BLでは、その人をベースにどこかの特徴や性格を取り出して強調していることが多い。私はマイペースだったり犬っぽかったり三下だったりそこそこ楽しげな性格で登場することが多く、そういう時に考えすぎてネガティブに陥る私は害のないレベルまでオミットされる。逆にネガティブな面が取り沙汰されるとき、人当たりの良さはネガティブを隠すための仮面のような扱いになる。
そこで行われているのはキャラクター化で、確かに己という存在がいなければこのキャラクター性にはならないけど、自分をありのままに写してるわけじゃないな、とも思う。
そもそも本人を写しすぎると、フォロワー同士の恋愛を妄想するやべーやつになってしまうしね。基本的に肉体が男じゃないから、どうやったってそのままじゃないしね。
そこで必要とされているのは萌えであって、現実ではない。